ばったの大阪暮らし

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<<   作成日時 : 2008/10/12 22:09   >>

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昨日の土曜、法事のため、愛知の実家に帰った。

話は逆のぼること2年前。
2006年10月8日、抹茶生産量日本一の愛知県西尾市では、
「ギネスに挑戦!まちなか1万人大茶会」(市内のメインストリート・中央通りに赤い毛氈を敷いて、1万余人で一斉にお茶を点て飲むという企画→ギネス認定)を催したのを機に、
この10月8日を「おもてなしの日」と定めたらしく、
で、今年、市制55周年の記念だかなんだか、
10月11日(土)・10日(日)に「おもてなしイベント」なるイベントが開催された。
(55周年ってハンパじゃん? って母に突っ込んだところ、イベント系のギネス記録は、その後もたびたびイベントを開催しないといけないらしいよ って。)

ま、そんなんで、西尾駅で電車を下り、
駅にある観光協会で抹茶をよばれながら(いただきながら)
「おもてなしイベント」についていろいろ教えていただき、
その後、イベントが行われている駅西方向へ。
途中で、まずスタンプラリー用の台紙をゲット。
スタンプポイント全5ヶ所のスタンプを集めると、
中日・岩瀬投手のサイン入りグッズが当たる!
って言うもんだから、ちょっと行けるところだけ行ってみようかと、
当初の予定(お茶会が行われている総合グラウンド)でなく、
第5ポイントの図書館へまず行ってみようと思い、
足を伸ばした。

その途中、井桁公園内に今年2月に設置された「おもてなしポスト」。
抹茶の里・西尾らしく、抹茶色。
(普通に使われているみたい)

画像


さて、西尾の図書館「岩瀬文庫」について。
http://www.city.nishio.aichi.jp/kaforuda/40iwase/
明治41年に市内の豪商・岩瀬弥助が私財を投じ独力で設立した私立図書館が始まり。
今年(5月)、まさしく100周年。
重要文化財指定を受けた資料をはじめ、古典籍から近代の図書8万点余を蔵書。
戦争・三河地震などの危機を西尾町民による保存運動で乗り越え、市立図書館となったのが昭和30年。

5年前までの旧書庫(大正5〜11年に建築)。
地上3階地下1階建て。
平成11年に国の登録文化財に登録。
画像


子どものころ、ここには古い大事な本がたくさん納められている、と聞いていて、
木々の生い茂る薄暗い中に建つレンガ造りのこの建物のことを、
きっと、中は暗くて、冷たくて、古いにおいがして・・・ と思っていたんだけど。

行ったこの日、たまたま「おもてなしイベント」の一環で「第3回にしお本まつり」開催中。
この旧書庫内を公開していた。

画像

              5年前までの約80年間、
              貴重な岩瀬コレクションを守ってきた書庫内部。

入ってみたら、子どものころ想像してたのとは全く違い、
中は木でできた書棚のほか小屋組みも木造、
一番驚いたのは、床も木。 しかもスノコ状。
足元のスノコの隙間(3階)から、ずっと下の階までよく見えた(^_^;)
貴重なものは新書庫(空調管理下)に移したとのことで、書棚はガラガラだったけど。

その5年前にできたという新館の建物を、今回初めて見たので、
ちょっと入ってみた。
久しぶりに来たんだけど、この建物は? ということを受付の人に尋ねたら、
詳しく説明をしてくれた上、閲覧室内で行っている保存作業の一部の体験をしていかないか?と勧められた。

つまりこういうこと。
新書庫ができてたくさんの大事な書物が旧書庫から移されたわけだけれど、
旧書庫内で多くが裸で平積み(三河弁で言うところの「積んだ積んだ」)の状態になっていたらしく、
それを新書庫で、ひとつひとつを保護箱に入れる作業をしているとのことで、
普段ボランティアの人たちがしている作業を
「にしお本まつり」のひとつのイベントとして体験希望者を募集した模様。
が、まだ空きがあったようで、私にも声がかかった、というワケ。

館内を説明されながら2階の閲覧室へ。
閲覧室前で、これからの作業の説明。
あわせて、大切な本を扱うので、
・ネックレス・指輪・時計をはずせ
・荷物はロッカーに入れろ
・ロッカーとなりの水道で手を洗え の指示。

指示通りのことが済んだところで、作業の指導をしてくださる方(60歳台くらいのおじさん)登場。
ロッカー奥の小さな部屋で、まず今日箱に入れる本を選んで欲しい、と言う。
その部屋に入るとテーブルに、古い、和綴じになった「しょもつ」
(文で説明するのは難しいなぁ・・・)
江戸時代の寺子屋で広げられているような「しょもつ」が
30冊?いや50冊くらい? 並べられていて、
「どれにしますか?」って。
そんなこと言われてもねぇ・・・
タイトルからしてほとんど読めないし、
中をめくって見せてくださっても、もちろん何が書いてあるかさっぱりわからないし・・・ (「書道」なり「国文学」でも学んでいれば、少しはわかるかなぁ?)

文字が読めないなら・・・ 
あっ(゜o゜) いいこと思いついた!
「何か、きれいな絵が描いてあるのがいいです(^^ゞ」

そしたらそのおじさん、まじめにあれこれめくって探してくれて、
いいのが見つかったのよ。
木版刷りの風景画だらけの本。
表紙を見たら「熊野名勝図書」。
「たまたま今日、大阪から里帰りしたんですよ、私。
 熊野は近くでぴったりだからこれにします。」とそれに決定。
黄土色の表紙、上下巻(全2巻)。
中をよく見てみたら、「大滝(多分、那智滝)」「田辺」など知ってる地名とともにその風景画が前半分くらい。
後ろ半分は「日高川」「十津川」などの地名とともに説明文らしき文章が。
そうだ!これは、今で言う「熊野古道ガイドブック」だ!
その意見はおじさんに否定されなかったので、多分、そうだと思う。
うぅ〜ん、いいものが見つかった\(^o^)/
(この本がいつの時代のものか詳しく知りたくて後で聞いたところ、寛政年間のもの とのこと。
18世紀、今から200年以上前、江戸時代末期のもの らしい。)

その本を持って閲覧用のデスクに移動。
で、作業。
保護箱になる厚紙を2枚(たて用と横用)を用意し、
たて用・横用双方の厚紙を、本の大きさ(厚さ)に合わせて、
あらかじめ1cmおきに入っている折線どおりに折り、箱型にし、
その2枚を重ね、あらかじめ開いている穴にリボン(生成り色の綿テープ)を通し、
本を入れて箱を閉じ、リボンをかけて箱の脇で蝶結びにし、最後に分類番号のシールを貼る。
出来上がり。

この作業をした記念に、保護箱に私の名前と日付を入れてよい、とのこと。
せっかくなので、でっかく書きました。

後日、その本が閲覧できるように、タイトルと分類番号を控えた閲覧カードをいただいて帰ってきた。
今後、岩瀬文庫が存続し、書物の保管方法が変わらない(この保護箱をはがす とか)限り、
この「熊野名勝図書」とともに私の名前はこの書庫で厳重に管理され、
タイトルと分類番号をきちんと申し送りしておけば、子や孫でも私の書いた「字」に会えるというワケで、
すごい、貴重な体験をした。

改めて。
この日なぜ岩瀬文庫に行ったか? 
考えたら・・・
そういやぁ〜、中日・岩瀬投手のサイン入りグッズプレゼントに応募するための
スタンプをゲットしに行ったんだった!

今考えても、不思議と導かれていったような気がする。

そんなこんなで予想外に時間が過ぎ、当初の予定の総合グランドでのお茶会には行けず、法事の時間も近づいてきたので、慌てて実家へ。





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